ブルーバードMC型

ferrari dino photo

 

昭和20年代から30年代にかけて、高知市の鴨部に山崎内燃機関研究所というバイクメーカーがあった。

それは、その当時高知工業高等学校の講師をしていた山崎圭次氏(故人)が教え子たちとともに創設した小さな町工場だった。山崎氏は内燃機関に関する30数件の特許を所有しており、この片田舎にある小さな工場から生み出されるバイクの性能は、当時の国内バイクの標準レベルを越えていた。昭和20年代の初めにエンジンを全て自社製としたその技術自体も評価されるものであろう。
特許庁へ行き、山崎氏の特許の数々を閲覧すれば、それに前後するように『本田宗一郎』(本田技研創始者)や『井深大』(ソニー創始者)らの特許を見つけることができる。

展示車は極めて現存数の少ない貴重な実車である。
製造 1953年 山崎内燃機関研究所 (高知市鴨部)
エンジン 4サイクル サイドバルブ単気筒 90cc
圧縮比 6:1
クラッチ型式 乾式多板
駆動方式 Vベルト